いろいろ

読んだ本の感想とか。男と男の膨大感情が好き。

「美少年探偵団 君だけに光かがやく暗黒星」

 

 

 
 
突然ですが戯言シリーズが、死ぬほど大好きです。
 
 
維新先生、他のシリーズは読んだことなくて、何か読みたいな〜と思って手を出した美少年シリーズ。
維新先生の中では新しめなシリーズですかね。
物語シリーズは1を持ってるんだけど見事に積んでますね…。
なんと言っても、このシリーズは絵師がキナコ先生…美麗なイラスト、眺めてるだけで幸せです……。
講談社タイガ(レーベル)、気になってたんですけど今まで1冊も読んだことなくて。
講談社ノベルスの兄弟レーベルなんですね。
全作シリーズものってコンセプトは面白いな〜と思いました。
創刊の時のチラシ見たらミチ先生の名前があったので、書くのかな…とちょっとそわそわしてます…創刊から結構時間経ってますが…。
 
 
それはさておき、美少年シリーズ。
主人公は中学生の女の子、瞳島眉美ちゃん。
彼女の通う指輪中学校には「美少年探偵団」という、なんだか怪しいクラブがあると噂されてます。
この美少年探偵団に、眉美ちゃんが解決してほしい案件を依頼する所からお話が始まります。
 
 
美少年探偵団、全部で5人居るんですけど、全員「美」少年です。
脚だったり、声だったり、食だったり、術だったり、学だったり。もちろん見た目も。
全員バラバラのキャラ、しかもそれぞれがめちゃくちゃキャラ立ってる、おい!みたいな欠点もある(ギャップ)、顔も良い男の子の集団、最高ですよね。
眉美ちゃんが女の子なので逆ハーレムモノになるんですけど、個人的に彼女がイラッとしないキャラだったのですごい楽しく読めました。
(女の子がイラッとする逆ハーレムモノは地獄の白目)
それこそ中高生あたりで読んでたらめちゃくちゃにハマっただろうな…と思います。
5人にも色々設定や過去がありそうなので、これからどんどん明かされていくんですかね…そこも楽しみです。
リーダーの双頭院くんは他のメンバーより年下というオタク大歓喜設定なんですが、みんな年下の彼に一目置いていてリーダーとしてちゃんと敬ってるというまたオタク大歓喜設定で、オタクは大歓喜しました。
 
 
 
話の内容はまあ王道と言えば王道で、美少年探偵団がエンジン全開に事件解決していく、という話です。
規模のデカい話で現実味は無いんですが(つまらないという意味ではない)、そこの中2感も流石で最高!って感じでした。
 
普通の探偵ものとは違うなあと思ったのが、リーダーの双頭院くんが「美学」を大事にしている所です。
なので彼の「美しいか」という美学に問題の解決の方向が掛かっています。
真実を全部暴いて解して並べて揃えて晒してやんよ、って方向じゃなく、美しいか、って所が大事なのがすごく良いな…と思います。
今まで解決のために全ページ費やしてきたのに、たった1行の、彼の「美しいか」で全てが決まるというか…
山場のあの…屋上のヘリの所の台詞が…すごく好きでした。
最後も今後の逆ハーレム展開が楽しみなラストで、楽しみですね!
本当に学生の時に読みたかった〜。
 
 
維新先生はやっぱり言葉遊びというか、文章が上手いです。
なんというか、映像化の出来ない、息継ぎのできない、文章で読むからこそ面白い、文章で読まなきゃ意味がない!って感じ。
挿絵も良い方向にいらなくて、言葉の力だなあ…ってうっとりして溜め息ついちゃいます。
あと適度に(過度かもしれない)中2なのが良いですよね。
でもそこが維新先生の良いところなので。
このシリーズも中2全開!みたいな設定の物語ですが、作品全体の雰囲気だけじゃなく、文章そのものが中2で極まってると思います。
作品の雰囲気はある程度操作出来ると思うんですが、文章が、文体がそれって、凄くないですか?
維新先生の、感情無いのにすごい勢いですごい刺してくるみたいな文章が、本当に好きです。
 
 
いま2巻の途中まで読んでるんですが、プロローグが「偉人」「その人の名言」「その名言に対しての色々」から始まるのもめちゃくちゃ良いです。
それは果たして美学なのか?みたいな。
ずっとこのプロローグなのかな〜楽しみ。
キナコ先生のイラストも好きすぎて、先に本屋で表紙と登場人物紹介だけ全部見てしまいました…。
登場人物紹介のイラストが毎回違うって何気にあんまりなくて豪華ですよね。
まあ挿絵無いですけど。
 
 
美少年探偵団団則、美しくあること、少年であること、探偵であること、そしてもう1つ。
 
 
早く続きも読みたいです。
戯言についても語りたいな。