いろいろ

読んだ本の感想とか。男と男の膨大感情が好き。

「よろづ春夏冬中」

最近ついに毎日晴天!シリーズを読み始めました

ずっと読まなきゃとは思っていたものの後回しにしていたんですが、18巻秒で読み終えそうで唸ってます…

ていうか勇太が好きすぎるが!?何で世界の人たち誰も勇太の話してないの!?

読み終えたらまとめたいな

 

 

最近久しぶりに読み返したので、感想というか所感を

よろづ春夏冬中 (文春文庫)

よろづ春夏冬中 (文春文庫)

 

 

春夏冬中は“あきないちゅう”と読みます

この本、可愛い表紙に一般人が騙されがちなんですが、中を開くと全部男と男のあれやこれの膨大感情のお話で開けてビックリ~なんですよね

前にオタクでも腐女子でもなんでもない一般人の後輩ちゃんと長野まゆみ先生の話してたとき、「ちょっと調べてみたんですけど、この本とか読んでみようかな~」って言って見せられたのがこれで大焦りした、鳩の栖とかにしておきな

内容は短編集なので読みやすいです、一話もすっごく短い

現実の話だけど夢要素というか不思議要素というか幻想的な感じがある所は左近の桜シリーズと近いものがあるかも

初期のあのゴシック耽美な感じと、最近の感じの狭間みたいな空気の本で、私はとても好きです

っていうか好きだったのを思い出した

 

 

以下若干ネタバレ含みつつの収録話の短い感想です

 

 

「希いはひとつ」

これが一番最初の話なんですが、これだけ少し他のやつたちと毛色が違うな~と思います。めっちゃ好き

夢オチの夢オチのような…長野先生ってこういう世界が何重にもなってる話を書くの上手いなあと思います…と言ってしまったらネタバレかもですが

「神様どうかお願いだ」からの…トロイメライだ。の余韻がハンパない

 

「タビノソラ」

タビノソラという酔い止め薬から始まる話

男と男版・ちょっとダークな俺があいつであいつが俺で!?ですね(違うよ)

薬の訪問販売の引き出し、おばあちゃんの家にあったけどあのレトロな感じってすごいそそられたなあ

宝くじの博打感がまた漠然とした不安みたいなのを煽ってていい

 

「最低の一日」

電車の中で化粧をする、という実験からはじまる話

電車って本当にいろんな人が乗ってて面白いけど、たまに怖いというか、明らかに機嫌悪いのアタり散らかしてるだろう人とかいるよな~

これはそんなちょっと怖い感じを思い起こさせる話だなと思う

まったく理不尽な男と男だよ

 

「海辺の休日」

下品な表現ですけど、この話は商業BL!って感じ

予備校の講師と生徒って普通の学校モノよりエロいですよね

途中ちょっと寒そうすぎて毛布掛けてあげたくなる

かけひきかけひきすれ違い、からの、やっぱり先生って存在は一枚ウワテって世界の掟で決まってるんだな…

 

「飛ぶ男」

これは不思議味の強いお話ですね、10円の回収のされ方がべらぼうに好き

この話読むとxxxHOLICの夢の風船売り買いしてる獏のおじさんを思い出します

レンって名前の男は世界において“勝ち”って決まってんだよね

「こんどはもっと、お前のこと好きになってる」で飛ぶ(飛ぶ男だけに)

 

「待ちきれない」

あのGのつく虫を飼ったりなんかしてる冴えない先生と、強く当たれる関係の生徒のはなし

これは珍しく女の子がキーというか話の転になってますね

もっさい人が実は…みたいな話はいつどこで何回読んでもひっくり返るくらい萌えるんだよな、

 

「花のもとにて」

お花見と、兄と、その友人との思い出の話

これすっごい好きです~ねぷたの見送り絵みたいな感じで…(どんな?)

綺麗で幽玄ででも悲しいんですよ…

花見っていう浮かれ騒ぎとのギャップがクる、最後の一文が一行空けになってるのも素晴らしい好きです

 

「アパートの鍵」

油絵に触れたことある人はこの話、いっそう面白い気がします

白の出し方とか、メディウムとか、オイルとか…ときめくし、最後の調合してみたくなりますよね~

話全体にある白いイメージと、出てくるカレーのギャップがさ、なんか…正反対のもので…いいよね

シンプルに脳内にこの絵が思い描ける感じがまた良い

 

「雨過天晴」

代筆のバイト求人からはじまる話

墨を磨るって行為さあ…なんでこんなに…エッチなんだろうな…

この話は景色が綺麗です、天気が二転三転してキラキラしてる、けど蓋を開けると軽いSF

日付変更線を突き抜けてきたんだろう?が好きな日本語過ぎる

 

「ウリバタケ」

これは夕顔の鉢と、この本では珍しく険悪な二人からはじまります

左近の桜にも瓜の話ありますが、雰囲気あんな感じでなんというか生々しさがグロテスク

織姫と彦星の話が入り混じってたり、ちょっと神話みもあるからかな

メロンが死ぬほど好きだからさ、瓜の話は正座で読んでしまうよね

 

「獅子座生まれ」

この話もとっても好き、出てくるモチーフがたちが大好きです

上のウリバタケのその後のお話になってます

フルーツパーラーとか、ショートケーキとか、単語だけでももうワクワクする

芳井くんは受けだから、きっと無理だよ。(そうだね)

 

「雨師」

これはあとがきでも書かれてますが、あめふらし (文春文庫) という本と同じ世界観のはなしです

左近の桜にも出てきますね、雨師さん

同じ作者さんでひっそり世界観繋がってる話ってなんでこんなに高鳴るんだろうな…

雨師は絶対迎えに来るよ…

 

「空耳」

これは高校生と高校生の甘酸っぱいセイシュンのはなしです!

ちょっとだけ変態なだけで…ちょっとケンカを拗らせて冷たくしてみたかっただけで…そんなところもセイシュン…

長野先生が書く華道男子とか書道男子がたまらん好き

 

「猫にご飯」

この話が唯一表紙っぽい話です

ちゃんと茶碗でご飯食べたくなる、私はこれを読み直して茶碗をちゃんと買いました

個人的にはお兄ちゃんルートが読みたかった

 

 

 

そういえば桜うるわしの文庫がや~~~~~っと発売されましたね…!

長かった……何年待った!?でもうるわしのハードカバーの装丁大好き

最近は絵馬に願いを!の周回とワールドトリガーに激ハマりしたりしてます

ワートリがおもしろすぎる

 

「 meet,again. 」「アロー」「ハートの問題」

 

最近読んだミチ先生の本の感想をさっくり3冊ほど

 

 ・「meet,again.」

meet, again. (ディアプラス文庫)

meet, again. (ディアプラス文庫)

 

 

この本は「雪よ林檎の香のごとく (ディアプラス文庫)」のスピンオフです

読んでなくても読めると思いますが、読んでたほうがキャラが繋がるのでおすすめ

スピンオフって、作者さんが「本編知らなくても読めます」って書いてても明らかに読めないやろ…ってやつと本当に読めるやつとあって面白いですよね

大学生(栫)×生協のバイトくん(嵐)のカップリング……ですが生協のバイトというところはあまり重要ではない

初期のミチ先生っぽい、「感情を表に出さないヤバい攻め」と「普通っぽいまともな受け」って感じの2人でした、ちょっとナイトガーデンみがある(つまり好き)

嵐くんの実家が砂時計を作ってるという設定で、また珍しい仕事をネタにしてて面白かった

全体通して明るくないしラブラブ!みたいなやつじゃないんですけど、薄曇りで透明感のある感じがミチ先生さ全開でとっても美しかった〜

ミステリー要素あるのでどちらかというと膨大感情が好きな方におすすめかも

栫が嵐くんのことを「あなた」と呼ぶのがとても好きで……「あなた」呼びってたまらんよな

ミチ先生の小説にはやっぱりらら先生の絵がイチバン合っていると思うのは私だけなのだろうか

 

 

以下若干のネタバレ含みます

 

 

この本の大きなテーマは「砂時計」と「双子」ですね、意外と話が重かった……でも本当にお話がうまいな〜

これはギリギリネタバレじゃないと思ってるんですが、ゴーストハントみを感じました、てかゴーストハントだな(今更)

攻めは本当に受けのこと好きなんか……と不安だったけど、最後怒涛の展開で話が回収されていって気持ちよかったです、読み応えありました

双子の神秘っていくつになっても浪漫だな

終わり2Pくらいの文章がめちゃくちゃ好きです

 

 

 

・「アロー」  

アロー (幻冬舎ルチル文庫)

アロー (幻冬舎ルチル文庫)

 

 

突然転がり込んできた訳アリっぽい、しかも同級生らしい男(麦)×小さいバーの店員(草)

この本は景色というか背景の雰囲気がとても好きだった

下町みがあって、長屋のお家とか近所の温泉とか出てきたり、あと鬼灯がひとつテーマになっていて節目節目で出てきて和っぽい空気がとっても好き

出てくる料理や食べ物も美味しそうでたまらんかった……

和室に布団で寝るBL好きなので、そこもたまらんかったです

麦が謎の男でそれがどんどん分かっていくのが面白さと思いますが、攻めが既婚という設定と、受けが身内に恋心というアソートを出されるので地雷の方はご参考までに…(後にどっちもちゃんとしますが…)

途中までイラストのビジュアルと名前を真逆で読んでてプチパニック起こしたよ

 

 

以外若干ネタバレ含みます

 

 

麦の超集中力!めっちゃおもろかった

後半の短編の「双方生殺しって、やりまくるより不健全かもしれない」という文章が好きすぎて優勝しましたね

受けが黒髪でうじうじ内で悩んでるタイプなのを攻めが包み込むの好きなので、私はとても好きな二人でした……

私も株で家から出ないで稼ぎたいけど、頭悪いからムリや〜〜

途中で出てきたアイスコーヒーが美味しそうすぎて極寒の中めっちゃアイスコーヒー飲んだのと、桃がエロくてよかった

 

 

 

 

 ・「ハートの問題」

ハートの問題 (ディアプラス文庫)

ハートの問題 (ディアプラス文庫)

 

 

謎のお隣さん(サン)×高校生(ヨウ)、お隣さんラブ

これ、なんかミチ先生にしてはとても珍しい感じの本では!?と思いました

あんまり言っちゃうとネタバレしちゃうんですけど、ネタバレしないで読むのが楽しいタイプの本なのであんまり言えませんが……とても、キラキラ、していた!!(何?)

そしてライトな感じでするする〜っと読めました、ろむこ先生の絵も良かった〜

サンくんがふわふわお馬鹿さんな感じの攻めで、そこもミチ先生にしては珍しい気がする

でもやる時はやる男なギャップがたまらんのだよね…

割と女の子が活躍するというか出張ってくる本なので、濃厚なボーイズラブしか認めねえ!って気分のときに読む感じではないかもしれません

逆に、読みやすいし女の子も出てきて普通の本寄りなので人には勧めやすいかも

  

 

以下かなりネタバレ

 

 

サンくんがモデル、ヨウくんも芸能界での経験ありで、派手めな職業取り扱ってるのは珍しいな〜と思いました

ミチ先生が王道書くとこうなるのか…!って感じで興奮した、しかし後編の短編はもうお姉さんが主人公でしたね……

追い詰められる受け好きなので、逆隣の人から嫌がらせされて追い詰められるヨウくんにも興奮しちゃった

耀って漢字、選ばれし輝きビトの名って漢字でめっちゃ良いよな

あとさっそうと現れて焼き肉奢ってくれるしょう子さんが好きすぎる

トラウマ克服していく受けはいつどこで見ても最高だな〜

「記憶が飛ぶぐらいのエッチして」「……いいよ」でボルテージ吹っ飛びました

 

 

 

 

今日は成人の日でしたね

職場にも振り袖の女の子が来てて、綺麗で若さに溢れててとっても素敵でした

このご時世だけど、出会った方にはおめでとうございますって言えたしささやかなサービスも出来て少しは想い出になってくれてたらいいな〜

私は式にも行かなくて、振り袖も着なかったんだよな

黒企業で働いてたから貴重な休みは寝たかったのもあるし、まあハスってたのもあったし、お金無かったから振り袖に出してもらうお金勿体ないって思ってた

けど、祖父が亡くなったとき、こういうのって自分のためじゃなくて喜んでくれる人たちのために着るんだなって痛感して、見せてあげなかったのとても後悔して泣いたので、着ないつもりの方の心に少しでも引っ掛かったらいいなと思います

 

 

 

 

2020年読書まとめ

気付いたら年が明けていました…あけましておめでとうございます

去年は(も)結局あんまり感想文書けなかったから、今年はもっとこう…気合入れずに気軽にさらっと書いていきたいな…と思います

 

私、「恋敵と虹彩~イエスかノーか半分か 番外篇2~ (ディアプラス文庫)」の皆川竜起が富久男選びに走る短編が好きすぎて、年末年始とりあえずこれ読まなきゃいけない身体になってしまったんですよね

でもこれ2巻なうえスピンオフなので、みんなイエスかノーか半分かシリーズを読もう。

 

暮に十二国記の短編の先行配信がやっとされたんですけど、全人類読みました??

ネタバレしないのでご安心を

本当に本当に本当にヤバすぎて、この世から除籍してしまいました

「戴の落穂拾い」とは聞いていたけど、いうて200%くらいいつも通り市井の民の話やろ…とタカをくくっていたので完全に不意打ち死(市井の民の話:丕緒参照)

なんというか十ウン年待ったアンサーとして完璧すぎて…

本当に生きててよかったよ…白銀の発売時よりも格段に生きてて良かった…と思いました

そんなこんなで、私の人生だったジャンルが完全に“最終回”だったので、いま完全に燃え尽きています

今まで何とかなる戴を見届けるのを目標に生きてたとこあるので…この先の人生が長すぎて目眩しそう

まあ短編集まだ刊行されてないんですけどね…

 

 

毎年、自分が読んだ本を記録して何冊くらい読んだかかる〜くまとめてるんですけど、なんか振り返ってみようと思います

 

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2020年の読書メーター
読んだ本の数:60
読んだページ数:19597
ナイス数:2

アロー (幻冬舎ルチル文庫)アロー (幻冬舎ルチル文庫)
読了日:12月26日 著者:一穂 ミチ
meet,again. (ミート・アゲイン) (ディアプラス文庫)meet,again. (ミート・アゲイン) (ディアプラス文庫)
読了日:12月05日 著者:一穂 ミチ
翼あるもの 下翼あるもの 下
読了日:11月30日 著者:栗本 薫
翼あるもの 上 生きながらブルースに葬られ翼あるもの 上 生きながらブルースに葬られ
読了日:11月06日 著者:栗本 薫
ジェントルマンジェントルマン
読了日:10月21日 著者:山田 詠美
きらきらひかるきらきらひかる
読了日:10月16日 著者:江國 香織
真夜中の天使 下真夜中の天使 下
読了日:10月12日 著者:栗本 薫
真夜中の天使 上真夜中の天使 上
読了日:10月04日 著者:栗本 薫
陰陽師 (文春文庫)陰陽師 (文春文庫)
読了日:09月29日 著者:夢枕 獏
かもめ食堂 (幻冬舎文庫)かもめ食堂 (幻冬舎文庫)
読了日:09月17日 著者:群 ようこ
黄金の王 白銀の王 (角川文庫)黄金の王 白銀の王 (角川文庫)
読了日:09月15日 著者:沢村 凜
つないで イエスかノーか半分か番外篇4 (ディアプラス文庫)つないで イエスかノーか半分か番外篇4 (ディアプラス文庫)
読了日:09月03日 著者:一穂 ミチ
キラキラ共和国キラキラ共和国
読了日:08月26日 著者:小川 糸
発育乳首 (ラヴァーズ文庫)発育乳首 (ラヴァーズ文庫)
読了日:08月19日 著者:秀 香穂里
愛讐の虜 (ラヴァーズ文庫)愛讐の虜 (ラヴァーズ文庫)
読了日:08月15日 著者:バーバラ片桐
烏百花 蛍の章 八咫烏外伝烏百花 蛍の章 八咫烏外伝
読了日:08月14日 著者:阿部 智里
弥栄の烏 (文春文庫)弥栄の烏 (文春文庫)
読了日:08月04日 著者:阿部 智里
図書館の魔女 烏の伝言図書館の魔女 烏の伝言
読了日:07月23日 著者:高田 大介
不時着する流星たち不時着する流星たち
読了日:07月22日 著者:小川 洋子
三国志 第1巻 桃園の巻三国志 第1巻 桃園の巻
読了日:07月15日 著者:吉川 英治
玉依姫 八咫烏シリーズ 5玉依姫 八咫烏シリーズ 5
読了日:07月10日 著者:阿部 智里
空棺の烏 八咫烏シリーズ 4 (文春文庫)空棺の烏 八咫烏シリーズ 4 (文春文庫)
読了日:07月09日 著者:阿部 智里
黄金の烏 八咫烏シリーズ 3 (文春文庫)黄金の烏 八咫烏シリーズ 3 (文春文庫)
読了日:07月06日 著者:阿部 智里
烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2 (文春文庫)烏は主を選ばない 八咫烏シリーズ 2 (文春文庫)
読了日:07月01日 著者:阿部 智里
ツバキ文具店ツバキ文具店
読了日:06月16日 著者:小川 糸
図書館の魔女(下)図書館の魔女(下)
読了日:06月14日 著者:高田 大介
図書館の魔女(上)図書館の魔女(上)
読了日:06月06日 著者:高田 大介
若葉のころ (集英社文庫)若葉のころ (集英社文庫)
読了日:06月06日 著者:長野 まゆみ
彼等 (集英社文庫)彼等 (集英社文庫)
読了日:06月02日 著者:長野 まゆみ
碧空 (集英社文庫)碧空 (集英社文庫)
読了日:05月30日 著者:長野 まゆみ
白昼堂々 (凜一シリーズ) (集英社文庫)白昼堂々 (凜一シリーズ) (集英社文庫)
読了日:05月27日 著者:長野 まゆみ
東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)
読了日:05月26日 著者:小野 不由美
少年陰陽師 まじなう柱に忍び侘べ (角川ビーンズ文庫)少年陰陽師 まじなう柱に忍び侘べ (角川ビーンズ文庫)
読了日:05月18日 著者:結城 光流
溺れてみてよ (幻冬舎ルチル文庫)溺れてみてよ (幻冬舎ルチル文庫)
読了日:05月16日 著者:崎谷 はるひ
愛されててよ (幻冬舎ルチル文庫)愛されててよ (幻冬舎ルチル文庫)
読了日:05月15日 著者:崎谷 はるひ
少年陰陽師 おどみの殿でこころざせ (角川ビーンズ文庫)少年陰陽師 おどみの殿でこころざせ (角川ビーンズ文庫)
読了日:05月14日 著者:結城 光流
少年陰陽師 けがれの汀で恋い慕え (角川ビーンズ文庫)少年陰陽師 けがれの汀で恋い慕え (角川ビーンズ文庫)
読了日:05月13日 著者:結城 光流
風の海 迷宮の岸 十二国記 2 (新潮文庫)風の海 迷宮の岸 十二国記 2 (新潮文庫)
読了日:05月06日 著者:小野 不由美
天使のささやき 2 (リンクスロマンス)天使のささやき 2 (リンクスロマンス)
読了日:05月05日 著者:かわい 有美子
天使のささやき (リンクスロマンス)天使のささやき (リンクスロマンス)
読了日:05月01日 著者:かわい 有美子
上海 (幻冬舎ルチル文庫)上海 (幻冬舎ルチル文庫)
読了日:04月24日 著者:かわい 有美子
翠葉は愛で煌めく翠葉は愛で煌めく
読了日:04月23日 著者:和泉 桂
蜜は夜よりかぎりなく (角川ルビー文庫)蜜は夜よりかぎりなく (角川ルビー文庫)
読了日:04月21日 著者:崎谷 はるひ
垂直線上のストイシズム (角川ルビー文庫)垂直線上のストイシズム (角川ルビー文庫)
読了日:04月21日 著者:崎谷 はるひ
平行線上のモラトリアム (角川ルビー文庫)平行線上のモラトリアム (角川ルビー文庫)
読了日:04月21日 著者:崎谷 はるひ
恋は上手にあどけなく (角川ルビー文庫)恋は上手にあどけなく (角川ルビー文庫)
読了日:04月16日 著者:崎谷 はるひ
夢はきれいにしどけなく (角川ルビー文庫)夢はきれいにしどけなく (角川ルビー文庫)
読了日:04月13日 著者:崎谷 はるひ
左近の桜 (角川文庫)左近の桜 (角川文庫)
読了日:04月11日 著者:長野 まゆみ
キスは大事にさりげなく (角川ルビー文庫)キスは大事にさりげなく (角川ルビー文庫)
読了日:04月09日 著者:崎谷 はるひ
白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫)
読了日:03月28日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫)
読了日:03月24日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)
読了日:03月10日 著者:小野 不由美
白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫)
読了日:03月02日 著者:小野 不由美
黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)
読了日:02月14日 著者:小野 不由美
甘い口づけ (リンクスロマンス)甘い口づけ (リンクスロマンス)
読了日:02月06日 著者:妃川 螢
図南の翼 (となんのつばさ) 十二国記 6 (新潮文庫)図南の翼 (となんのつばさ) 十二国記 6 (新潮文庫)
読了日:01月23日 著者:小野 不由美
風の万里  黎明の空 (下) 十二国記 4 (新潮文庫)風の万里 黎明の空 (下) 十二国記 4 (新潮文庫)
読了日:01月18日 著者:小野 不由美
たくらみは美しき獣の腕で (幻冬舎ルチル文庫)たくらみは美しき獣の腕で (幻冬舎ルチル文庫)
読了日:01月11日 著者:愁堂 れな
風の万里  黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫)風の万里 黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫)
読了日:01月11日 著者:小野 不由美
東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)
読了日:01月05日 著者:小野 不由美

読書メーター

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年60冊はまあまあくらいですかね

漫画は抜いてます

一昨年かその前あたりに120冊くらい読んで、それはめちゃくちゃ読んだ年でした

仕事以外ほぼ読書してた(しかも9割BL小説)

しばらくBLや男と男膨大感情小説以外読みたくない!って年が続いてたんだけど、去年から久しぶりに普通の小説を解禁しました

 

十二国記読み返してた途中で年をまたいだので最初の方は十二国記読んでるな

十二国記は短編ひとつだけ…とかこのシーンだけ…とかちょこちょこ読んでるけど、記録には最初から最後まで読み終えたやつしかカウントしてないんですよね

繋げたらもっとある気がする

 

BLは!白鷺シリーズ!面白かった〜

崎谷先生は本当にBL小説がうまい

個人的に高永先生の絵が大好きなので、まさに夢のコラボだったな

このシリーズを最初に白鷺シリーズってつけた人、天才だと思いません?

タイトルに白鷺まったく関係ないのにな…と思ってたらそこか〜!みたいな

あと私はスピンオフのカップリングのニンゲンなので、スピンオフの2人が最高でしたね

受けが男前すぎて萌え…とは…みたいな哲学になりかけましたが

溺れて〜と愛され〜は一応じえおみと繋がってると知らず、慌てて読んだ

 

かわい先生の「上海」はマジでサイコーでした。

大好きな亜細亜…大好きな時代設定…大好きな主従…それにかわい先生の繊細な文…

去年読んだBLでどうしても一冊大賞決めろって言われたらこれかも

天使のささやきも好きでした

平河寮シリーズ、買ってはいるんですが積んでるのでそのうち読みたい

 

あとミチ先生の「つないで」!!

も〜相変わらず最高でしたね〜

したさかのオトナな感じたまらんっていうかヤバい奴な栄を丸ごと愛してる設Pが最強過ぎる。

ミチ先生の本、好きすぎて一気に読むと人生の楽しみが少なくなるからちょこちょこ読んでたんですけど、年末からついに崩しはじめました

全部読んだら全巻まとめブログかきたいよね

 

長野まゆみ先生の本も好きで左近の桜とかは好きな話だけ何回も読んだりしてるんですけど、凜一シリーズをちゃんと全部順番に読み返したの久しぶりだった

やっぱりとてつもなく好きです

原点だし、これになりて〜って何回読んでも思う

 

普通の本部門だと、図書館の魔女をついに読んだな…読んだね…

ずっと気になって面白いとも聞いてて、コロナで閉まってた図書館開いた瞬間に借りに行きました

いや本当に言葉!言葉のおもしろさを言葉というツールでこれでもかというくらい浴びせられて…ほんっとーに面白かった

世界観は異世界ファンタジーだけど、流行りの転生!とかチート!とかを言葉!で蹴散らしてて本当に最高でしたね。

長かったけど一瞬だったな

1冊600Pくらいあって、文庫にしたら4冊とかなので実質プラス5、6冊してもいい気がする

図書館の魔女の息抜きに凜一シリーズとBL読んでました

 

あと八咫烏ですね

これも気になってて…やっと読みました

1巻だけ何年か前に読んでいて間空けて今年続きを読んだんですが、1と2はあれですね、セットで読まなきゃダメなやつでしたね

セットで読んでください

主従大好物なので、殿下と雪哉少年アツかった…

あと玉依姫がすごいぶっこみ方ですんげ〜と思いました

中華ファンタジーは結構あるけど、日本舞台ってあんまり無いよな

 

日本舞台のファンタジーといえば、「黄金の王 白銀の王」、めちゃくちゃサイコーだった。

男と男膨大感情部門、堂々の1位

久しぶりにサイコーな男膨大感情小説を読みました

もっと読みたい…と思ったけど、逆にあれだけのページ数で綺麗にまとまっててすごかったな

義兄弟!?と思ったけど読み進めてなるほどそういうやつね。となったので、血が繋がってるのが地雷な方でもお楽しみ頂けると思います

というか下手なそういうの読むよりよっぽど面白かった

ラストもね〜美しくてね〜理想の形でね〜最高だったな…

 

ありとあらゆるBL小説や男膨大感情小説を漁ってきたのですが…ついに栗本薫先生まで辿り着きまして…

元祖JUNE小説真夜中の天使、読ませていただきました

閉架図書、書庫から出してもらいましたよ…

いや本当にすごかった

こんなの最初にして最後すぎて、腐女子は誰もこの領域には辿り着けん…という“敗北”を感じました。

お陰で昭和アイドル芸能業界から興味が帰ってきません

真夜中〜と翼〜は同じ登場人物が出てきたりするんですけど、違う世界線の話なんですよね

そういう使い方もまた面白くて、エヴァかな?の顔になった…いや逆か。

「朝日のあたる家」は買ってあるんですけど、あまりにも濃厚で胸焼けしてるので一旦休み中

今西良シリーズも全部読んだらまとめたいな〜

本が古すぎてネットにあんまり情報落ちてないんですよね…待っててね、私が後世に遺してあげるから…

 

あとは嘯風館シリーズの最後(翠葉)やっと読めたり、人にあげたことあるけど読んでなかったツバキ文具店読んだり、江國香織先生の男膨大感情小説あるって知らなくて慌てて読んだり、思春期ぶりに李歐読んだり…

 

ツバキ文具店めっちゃ良かった、泣きました

鎌倉がもう好きだから…鎌倉…憂鬱な朝読みてえ…

江國先生は昔あらかた読んだのに、きらきらひかるは読んでなかったのか全然知らなくて…江國先生が書く男と男!って感じで最高だった

不時着する流星たちもとても好きな短編集だった、ちょっと不思議でふわっとダークな感じ

そういえば昔短編集って苦手だったんだけど、いつから好きになったんだろう?

ずっと読んでたいから途中で切ってほしくない!って思ってたな

今は短編集こそ難しい…と思ってます

 

今年も積んでる本崩しつつ、BL読みつついきたいです

金椛国とか積んでるし、あと毎日晴天!の新装版を揃えようと思っています

えつみせんせ〜の絵が好きなもので…

 

 

 

 

昔、読書感想文の宿題を提出したときに、先生に「そんなに本読むのに作文うまくないんだね」って言われて、あー私って書くのうまくないんだなーって思って生きてきたんだけど、結構呪縛だったなーと思って

だからちょっとだけ描けた絵を描いて妄想を発散してきたんだけど、絵は別に上手いって訳じゃないし、まわりに上手い子もっといて、自分のレベルってたかが知れてる

と自覚しながら描いてて

まあ絵は楽しくて描いてるからそれは良いんだけど

あのときの先生の言葉が引っ掛かってなかったら、自分はもっと文を書いてたかもしれないなーとふと思って、不思議な気持ちになります

文を書きたいけど、いざ書こうとすると下手なりにもずっと描いてた絵や漫画とは違って勝手が分からなくて、いつも足踏みしちゃう

絵はなんかこう…やり方が分かるんだよね〜画面にどうやって表したらいいか、を考える勝手がわかるというか…

昔から、音楽とか絵とか本とかどれもそれなりに好きで、それなりに手を出すんですけどどれも突出して出来るようなものって一つもなくて、ぜ〜んぶ出来ないよりは出来るけど出来る人よりは出来ないみたいな中途半端で、ほんとだめだな〜

なんか1つくらい、胸張って自分で自覚できるくらい上手だよ!って思えてあげられたらいいのにな〜

なんて思いつつ、今年も読書してまいります

ボーイズラブがいちばんすき!!!!(大声)

 

 

「凜一シリーズ(白昼堂々シリーズ)」

なんか突然暑くなってもうすでに溶けそうです。

今から溶けそうになってたら真夏にはどうなっちゃうんだ?

と、この時期毎年思ってる気がする…

やっと図書館が開いたので、ずっと気になってた図書館の魔女を借りて読んでます。

めちゃくちゃ面白い!!!!!!!

早く読み終わりたいけど最高に面白いから絶対読み終わりたくない…という葛藤…

読み終わったら感想書きたいな。

 

 

最近、学生ぶりに長野まゆみ先生の白昼堂々シリーズを読み返しました。

大好きなシリーズなんですけど何故か左近の桜ほど頻繁に読み返してなくて…

久しぶりに読み返したら性癖全部詰まっててびっくりしちゃった。

 

 

凛一シリーズは長野まゆみ先生の著で計4冊。

白昼堂々シリーズとも言われてるんですけど私はずっと凛一シリーズって呼んでました。

舞台は1970年代の東京たまに京都、主人公は原岡(はるおか)凛一くん。

書かれているのは中学生~大学生にかけてのまちまちです。

この凛一くんの、家の話とか、恋の話とか、過去の話とか、人と人との関係の話です。

というかいろんな男と男の…主に凛一と氷川くんという年上の男の…話ですね…

基本ずっと男と男の話なのでご安心ください(?)

今の言葉で簡単に言ったら「アメフト部の優秀ワイルド系モテ男×文化部の美人病弱陰キャ」って感じですね。

一冊が厚くないのでサラーっと読めておすすめです。かつ美しいです。

 

 

凛一くんは華道の家元の孫なんですけど、このシリーズはその設定もあって作品の中にとにかくいろんなお花とか植物が出てきます。

それがとっても美しくて、長野先生の作風もあって更に空気が澄んでいるというか…

洗礼されている…という感じ…

時代が時代なので携帯電話とかそういったものが全く出てこないんですけど、そこがまた美しいんですよ…

私は植物が綺麗で携帯が出てこない本が大好きなんですけど(なんだそれ)、もとを辿ったらこれから影響されてたのかもしれないな…

とにかく作品の空気というか雰囲気というか、青とか碧って感じでとても好きです。

あんまり明るくなくて淡々としてて静かな感じも…

 

 

それと〝お家〟の話でもあります。

とにかくずっと凛一くんの家族とか親戚とかの話です。

私は華族ものとか〝お家〟があれこれ書かれた本も大好きなんですけど、そういったのが好きな方はまたたまらないんじゃないかな…

逆に血のつながった人たちとのあれこれあるのが苦手な方にはあれなのかもしれない…

いやでも直接的な表現とか何もないのでご安心ください。でもキスはする。

そんなに近くないんですけど従兄弟関係で色々…あったりします。

でも家といってもまたこれが複雑でして…でもそういうのも好き。

私はBLにおいて肉体関係のある親子とか兄弟モノはあまり得意じゃないんですけれど、このシリーズは大好きなのでそういった方には参考になればと思います。

 

 

以下はシリーズ順に並んでいます。あらすじ程度にネタバレ含んでますので注意。

 

 ①白昼堂々

白昼堂々(凜一シリーズ) (集英社文庫)

白昼堂々(凜一シリーズ) (集英社文庫)

 

 凛一と氷川の出会いの話。凛一は中等部3年生。

この巻は省子(凛一の従姉)がたくさん出てきますね。

最初から最後までそうですが、凛一くんには結構イライラさせられますね!

なんで否定しねえんだ!あと何回倒れんだ!

でも大人しい顔して意外と強かな凛一は好きです。救われ受けの気質がある。

 

②碧空

碧空(凜一シリーズ) (集英社文庫)

碧空(凜一シリーズ) (集英社文庫)

 

 凛一が高等部に上がります。

で、写真部に入部するんですけど、有沢という新たな男が出てきます。

有沢くんは凛一にバシっと言ってくれるから好き。普通にかっこいいしな。

凛一てめえはしっかりしろ!優柔不断すんな!

あと凛一の従兄弟の暁方(あきを)と正午(まひる)も結構出てきますね。

この従兄弟たちも好きです。暁方はこのシリーズ唯一まともな男だよ…

 

③彼等

彼等(凜一シリーズ) (集英社文庫)

彼等(凜一シリーズ) (集英社文庫)

 

 凛一は高等部3年。

この巻は正午が…正午……おろおろ……になる……

あと千迅(ちはや)というクソずるい男が出てきます。好きだ。

とにかく正午が…うう……

氷川とは一歩後退…と思いきや前進!かもしれない!って感じですね。

凛一と氷川くんはずっと一進一退って感じです。

というか凛一の親戚たちが濃すぎ。

 

④若葉のころ

若葉のころ(凜一シリーズ) (集英社文庫)
 

最終巻、凛一は大学生になります。

最終巻なので今まで出てきたいろんな人が出てきます。

結局、千迅がズルいです。

何言ってもネタバレになっちゃうけど、正午…!って感じです。(何?)

 

 

 

以下は読んだ前提での話です。めちゃくちゃネタバレしてます。

 

 

長野先生の本はズルい大人がたびたび出てくるけど、このシリーズも例に漏れず出てくる…

まず千尋…でも千尋は最初ズルかったですけど、どんどんヘタレになっていきましたね…でも私はそんなヘタレの千尋が好きだよ…

晟先生とのあれこれ、めっちゃツボです。

凛一に晟先生の面影を見るうちに凛一に心が揺れてたのあ~~って天を仰いだ。

でも彼は大事なとこで逃げちゃうしめっちゃ…ヘタレ…だ…結婚させられちゃうし…

しかも晟先生との詳しくは書かれずにあるのがまた妖しさを増しててうまいですよね~

後々千迅との幼少期エピソードとか出てきて可愛かった。

千尋のとこの兄弟の数字もじった名付け方とか小さいけどめっちゃツボです。

 

そして千迅…なんかもうずるい…ずるい香りしかしないしずるいしずるかった。

銀の眼鏡ってずるいし登場もずるい。

彼も凛一にズバっと言ってくれる一人なので好きです。

最終巻でちょっと過去が明らかになるけど、なんだかんだ千迅も千尋と似たヘタレみあるな…とおもってめちゃくちゃに悶えちゃう。

頭がいいのにそれに頓着しない辛辣な男…

 

あと正午と暁方の兄弟は、とにかく正午が…あんな…まさか…頭を抱えた…

学生の時読んだ頃は正午の一連の事件、正直あまり理解してなかったなあと思います。

あの例の事件の、自分の流儀を砕かれた~みたいなところですね。

成長していま読んだらとても理解できて、だからいっそう切なかった…

有沢くんに救われて良かったけど、有沢くんも頑なに凛一ひとすじだからな…

なんかどっか可哀想ですよね正午は…

暁方は先生とのエピソードめっちゃ好き。

BLのナイスアシスト班のひとたち大好きなんだけど、暁方はトップクラスのナイスアシスト班。

正午のこと大事にしててほんと良いですよね…ほっこりする…

と思えばあのなんか飄々とした裏に正午にめっちゃ借りがあってそういう重いの秘めてるのもほんと良い。

 

 

正午も言ってたけど、みんななんだかんだで凛一の事が放っておけないんですよね。

ズルいくせにそこは自覚してない魔性の男なんだな~

氷川くんの話全然してないや。

カップリング(と言いたくないけどあえて言うと)としてはあんまりそそられない二人なので…というか凛一は気が多すぎだし周りが本当に濃すぎる。

氷川くんはなんかもう「選ばれた男」って感じですもんね。

自然と人が集まるし華があるし何をしても許される王様空気を持っているというか。

凛一はだからこそ惹かれるんだろうな。

長野先生のそういう…シーンは直接的な事なにも書かれてないし、なんならどこまでしたも定かではないのに、なのにとにかくめちゃくちゃエロくて頭を抱えます。

エロスとは……(エロスのゲシュタルト崩壊)

 

凛一の親の事とかも…最後いちばん血の遠い千迅と両親の写真もらいに行ったのが良かったですね。

氷川君も結局家の事で空洞を抱えてて、お互い似たものを持ってて、だからこそそれを凛一に吐き出せてたんだろうな~

弱みを見せられる唯一の人間にはそりゃあ魅せられるよね~

終わり方も静かで好きです。

満開の桜じゃなくて、葉桜の方が好きってやつ…花だけが見頃じゃないですからね~

 

 

 

 

図書館の魔女の息抜きに読んでたんですけど先にこっち読み終わっちゃったな。

佳境に入ってるのでほんともうはやく読み進めたいです。

 

「少年陰陽師」のはなし

 

 

みなさん少年陰陽師は好きでしたか。

私は今でも大好きです。

同世代のラノベ読みだった貴女ならきっとあの頃読んでいたはず、そしていつからか追いかけるのをやめたはず…。

今たいへんな事になっているんですよ…

あの頃読んでいた人々、本当に読まなくていいの⁉と声を大にして叫びたい。

というわけで少年陰陽師について話します。

ていうか周りに読んでる人が1人も居なくて壁を打つしかないので、大いに壁を打ちます。

長編小説がお好きな貴方、成長物語が好きな貴方、陰陽師とか妖とか好きな貴方、暇な貴方は時間つぶしにいかがでしょうか。

ネタバレはしないです。

安倍晴明と篁の話もまた長くなるのであえてしません!

 

 

少年陰陽師はタイトル通り、安倍晴明の孫である昌浩が平安の都の平和を守るため、相方の妖・もっくんと夜な夜な陰陽師として大奮闘!大成長!する物語です。(超要約)

もう刊行15年とかになっていて現在56巻まで出ています。

56巻ってあらためて何?すごいな…

4~5冊くらいずつ○○編、△△編…と分かれています。

 

少年陰陽師を読むと、もれなく平安に強くなれます。

あとマントラとか言えるようになりますし、日本の神様とか神社とか神話を学べます。

陰陽師モノってちょいちょいあるけど、少年陰陽師はその中でも強いですよねー。

こんなの思春期に浴びて影響されないワケがないんですよねー。

 

 

彩雲国とかまるマとか、角川ビーンズ文庫はなんというか世代の方には心の故郷ですよね。

私の中では彩雲国・まるマ・少年陰陽師がレジェンド・3大・ビーンズ文庫です。

ふたつは完結したんですが、少年陰陽師は令和になった今でも完結してないんです。

 

 

私は学生の頃、友人におすすめされて(そのころはまだ天狐編あたりだった)読み始めたのですが、もともと小説が大好きな事もありそれはもうめちゃくちゃハマりました。

1日1冊ペースで読み、タイトルも全部言えました。懐かしい。

頭が柔らかだったなー。その頭は勉強に使え。

そもそも読んでいるのがその友人と私くらいしか居なかったんですが、友人とも学校が分かれたりして連絡を取る機会がなくなり、一人で細々と読み続けているのですが…。

十二国記とか彩雲国は辛うじて読んでる知り合い居るけど、少年陰陽師は本当にいない…

本当は人とめっちゃ少年陰陽師の話をしたいんですが、世知辛いですね。

そもそも本が好きな友人が居ないからな。

 

 

そういえばこの間上野に展示を見に行ったんですが、出雲大社のむかーしの柱が来てて、これ少年陰陽師で出てきたやつじゃない!?!?と思って大興奮しました。

たぶんそうだと思うんだけど自信がない…一番最近の厳霊編に出てきたやつ。

私は雪国のド田舎出身なんですけど、上京してからいろんなところに行った時、「これあの本のあそこに出てきたとこじゃない!?」となることが多々あって、その度に非常に感動します。

識ることって楽しいし、本読んでて良かった~って思う瞬間の一つです。

 

 

話がそれました。

少年陰陽師、作者先生が「そろそろ終わる」みたいなことをおっしゃっていて、物語はだいぶ佳境なんですが、もうすごいんですよ…。

あの頃読んでた人々!!!

この…15年かけた物語の伏線大回収祭りを…浴びなくていいのか!?!?

というくらい、今まで出てきた人々や起きたことが大回収され始めていて本当にすげえんです。

緻密に考えていらっしゃるんだなーと思って感動します。本当にすごいんです。(2回目)

語彙力ゼロになっちゃうよ。

しかしですね…私は…もうマジで…耐えられなかったです…あの人があんなことになるなんてことは…ほんとうに……

というのを共感してくれる人が、マジで一人もいねえ。

ハリポタは事前に「大事な人が3人死にます」と告知してくれたからまだ耐えましたが、本当に耐えられなったよ…軽くネタバレするんじゃないよ。

いや何も言ってません。

とにかく、最近は大変な事が起きすぎかつ暗い展開が続いていて誰一人笑っていません。

はやくみんな笑顔になってくれ…本当に…

でもけがれの汀で~の昌浩と藤花のあのシーンには感動しました。

やっと…やっとだよ…でも嬉しいはずなのにぜんぜん喜べないよ…うう…

 

 

私は主人公が本当に結構マジで死にかけながら頑張る小説が好きなのですが、少年陰陽師はマジで昌浩が毎回死にかけてて(ていうか1回マジでアレになったりして)すごく…興奮します。

一番最初の窮奇編からもう全力で死にかけててもうすごい刺さった。

そして途中から青年になります。

その時は盛大に「いや青年陰陽師やんけ!!!」とツッコミました。(これは少年陰陽師ギャグ)

 

 

あと挿絵が長い事あさぎ桜先生の美麗イラストだったんですけど、途中から伊東七つ生先生に交代されました。

色々事情があるだろうし私は全然肯定派なんですが、結城先生もあさぎ先生もきっと最後まで走りたかっただろうな~と思うと、その部分だけが残念でなりません…。

私も走り遂げて欲しかったもん…。

でも伊東先生のイラストも雰囲気がめちゃくちゃマッチしてて私は大好きです。

しかも中身は挿絵無しという踏み切り…なんというか賛否両論考え抜いた結果なんだろうなと思って…素晴らしいと思ってます。

 というわけで最近の少年陰陽師は挿絵がありません。

そういえば伊東先生、BL小説の挿画やってらっしゃるんですよね。

イメージ無かったのでびっくりしました。

舞台裏のシンデレラ (ディアプラス文庫)

舞台裏のシンデレラ (ディアプラス文庫)

  • 作者:安西 リカ
  • 発売日: 2019/08/10
  • メディア: 文庫
 

また雰囲気違って興奮する…今度読もうかな。

でも私は伊東先生の絵もとっても好きなので挿絵ぜんぜん欲しいよ!!!!!

 

 

そう、途中で成長して青年になるんですが、タイトルとシリーズ名も立ち位置が入れ替わりましたよね!?

今までは「タイトル(命令形)」(少年陰陽師○○編・1)みたいな感じだったのにいつからか少年陰陽師~タイトル(命令形)・○○編1~みたいな、少年陰陽師がデカい扱いになっててえ!?となりました。

いや別にそこは全然いいんですけど、これを言っても面白みが伝わる人がいねえんですよ。ちょっとすっきりしちゃった。

命令形というのは、少年陰陽師のタイトル・バトルです。

あとがきやカバーの折り返しを読むとわかります。

常に命令形と戦っているんです。

 

 

あと現代編っていうのもあって、まあ読んで字のごとくなのですが、セルフ二次創作じゃん!!って感じで最高だなって思います。

それはもう公式のセルフ二次創作やん…

個人的に現代編の伊東先生の表紙絵がメチャカワ~で大好き!

 

 

ドラマCDも昔は聞いてました。待ってめちゃくちゃ懐かしい…

結構出てましたよね。角川はメディアミックス好きだからね。

彰子の少し掠れた声と「昌浩」って呼ぶ声がすごく好きだったな~。

昌浩のマントラもすごかったですね。

アニメのOPとか今でも歌えるな~でもディーンは…うん…だよ…

 

 

どの編も好きなのですが、なんだかんだ言って窮奇編が一番好きかもしれない。

タイトルは音だけで言うと「朝(あした)の雪と降り積もれ」が好きです。綺麗だから。

好きなキャラは…基本的にキャラ単体より関係が好きなのですが…十二神将だと朱雀とか好きですね。

あと成親。な…なりちかァ…!はあ……

冥官殿も好きです。厳霊編はこの3人好きには良かったな~

いや良くない…いや良かったんだけど…うん……

 

 

私は基本的に男と男の膨大感情しか好きじゃないので男と女の関係には一切興味がないしときめかない人種なのですが、昌浩と彰子(あえての彰子)だけはこの世界で唯一応援しています。

ていうか2人が貴船で蛍を見ながら微笑みあうラスト以外認めないし、それを見たいがために追ってると言っても過言ではない。認めないんだから…!

 

 

十二国記新刊もかなりのカタルシスだったけど、少年陰陽師完結もかなりのカタルシスだろうな…いまからドキドキしちゃうよ…

終わって欲しくないけど早く何とかしてくれとも思う…

1巻の昌浩と同じ年で読み始めて、過言じゃなく本当に一緒に成長した物語なので少年陰陽師は本当に感慨深いです。

終わったら一緒に色々なものが終わってしまいそうで怖い。

終わらないで…いや何とかして…(どっち…)

 

 

というわけで、あの頃少年陰陽師を読んでいたお姉さんたち、いまとんでもない事になってます。

そして56巻読み倒す気力のある方々、ぜひ読んでみてほしいなと思います。

現在進行形で読んでる方々は、ぜひ固い握手を交わしたい。

 

 

これは最新刊です。

 

 

 

個人的に、ネットでマイナスな感想を見るのがとても悲しいので私は絶対に書かないと心に誓っています。

だって大好きな本が悪く言われてたら普通に悲しいもの…。

好きなところの感想をいっぱい書きたいです。

それで誰かが興味持って読んでくれたらうれしいなって思います。

面白いかつまらないかは読んだ人が決めることなので。

あといかに面白さを抽出・捻出して自分の中で落とし込めるか、その能力だと思っているので。

もちろんハマらないな、合わないなと思う本も少なくないけど、それよりもサイコーにエロかったとかマジでおもしろかったとか、そういう感情を残したいなって思ってます。

と、某通販サイトのレビュー欄を見るたびに思うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「CIPHER」「ここはグリーン・ウッド」「花ざかりの君たちへ」「ゴールデン・デイズ」

引きこもっている間に季節が進んでいてびっくりします。

この間まで明るくなるのが遅かったのに、もう5時前には明るくなっててそんなところで季節の移ろいを感じる…。

近所のパン屋に好きなパンがありまして。

この間どうしてもそれが食べたくなって行ったら、最後の一個が目の前で売り切れてガーンになりました。

しかもそのあと何度か赴いても出会えていなくて、逆に出会うまで通い続けてやる…という気持ちになっています。

 

 

私はBLが好きです。

が、それ以上に「男と男の膨大感情」というのを愛していまして…死ぬまでに一つでも多くの男と男の膨大感情に出会いたいのです。

いわゆるBLとして書かれていない、一般の小説や漫画からそういった男と男の感情を得るのがいちばん好きなんですけど、やはり発掘するのにかなりの時間と労力を要します。

それっぽいのをしらみ潰ししていくわけですから…。

で、結局BLというジャンルは初めから「男と男」を目的に書かれているのでBLを読むのがいちばん手っ取り早いんですよね。

それでBL小説ばかり読んでいるんですけど。

 

前振りが長いですが、最近白泉社の少女漫画を続けて読みまして、そこから男と男の膨大感情ものを4つ紹介しようと思います。

前振りが関係ないですね。

白泉社さんは本当に…本当にすばらしいです…。

他の少女漫画誌とは毛色の違うファンタジー色が強い漫画、ちょっとアヤシイ男と男のニアBLもの…、多くの女子の性癖をこじらせる原因となったことでしょう…。

私もそんな一人ですが。

 

①「CIPHER」

CIPHERは最近、男と男検索(男と男の膨大感情作品を求めてネットの海を彷徨う事)をしているときにすごくおすすめしてる方が多くて手に取りました。

愛蔵版が発売されていて、カラー収録や対談、雑誌掲載時の柱など掲載されているのでおすすめです。

全7巻。

 

あらすじをかいつまむと、ニューヨークの美術学校に通うアニスという女の子が〝双子〟の俳優に出会います。

その〝双子〟は2人で1人を演じているという秘密がありまして。

で、アニスが2人を見分けてやる!と言って交流するところから話が始まります。

3人の交流から、双子の成長、アニスの成長…いろんな事が描かれています。

 

80年代の漫画なのですが絵柄が古すぎず、描かれている小物や洋服がすべてとんでもなく可愛いです。

男の子の服って描くとバリエーションつけるの大変なんですけど、CIPHERは本当に毎回洋服の幅がすごくて見てるだけで楽しくなれます。

背景の部屋とか、小物とか、細かいところもアメリカンで本当にかわいいんです…。

以下、核心には触れませんが少しネタバレ含みます。

 

まずは何といっても双子ですね。

双子の共依存とか自立とか、そういったのが好きな方はたまらないんじゃないでしょうか。

美しい双子は世界を救います。

シヴァ派かサイファ派か、全オタクと語り合いたくなること間違いなし。

私はシヴァ派です。長髪がいちばんLove。

初期の二人はドロドロに依存しあっていて、キス描写とかもあるのでラッキースケベな気分になれます。

 

男と男の膨大感情ポイントとしては、まあ色々…ほんとうに色々ありまして、シヴァ(双子1)はアレクサンドラ、サイファ(双子2)はハルという、それぞれ違う男の子と出会うんですけど…。

このそれぞれ出会った男の子とのお話がとっても良いんです…。

双子の膨大感情で始まった話が、それぞれ違う男と出会い、また双子の膨大感情へと還ってくるんですけれど…。

あとは読んでみていただきたいと思います。

 

そして少女漫画ですが、これは本当に…少女漫画という枠では収めきれない…「愛」のお話です。

いろんな人のいろんな愛の…愛とは友愛であり、恋であり、依存であり、別離であり、許すことであり…たくさんの「愛」です。

久しぶりに難しい漫画に出会ったなと思って…ヌルいものばかり読んでいた自分を恥じました。

何度も何度も読んで、じわじわ良さが分かる漫画だと思います。

これを読まずに双子の感情を語るな!と言いたい。

途中までは明るいのですが、決して底抜けに明るくなく、根底に暗さがある話で…これを少女漫画誌で連載していたのか?と問いたくなります。

いや素晴らしいという意味で。昔の作品って本当に深さが素晴らしいですよね。

BLではありません。男と男の膨大感情です。

 

 

②「ここはグリーン・ウッド

ここはグリーン・ウッド 1 (白泉社文庫)

ここはグリーン・ウッド 1 (白泉社文庫)

 

 これは前々から気になっていたのですが、ゴールデンウイークに全話無料配信がありましてそこで読む機会に恵まれて読みました。

白泉社さんのやってくれる全巻無料配信、本当にありがたい企画ですよね…。

こちらは文庫版が発売されています。全6巻。

愛蔵版もあるみたいなんですど、もう手に入りづらいんですかね?

 

あらすじをかいつまむと、蓮川一也という男の子が全寮制の名門男子校「緑都学園」に入学しまして、その学園と寮で巻き起こるドタバタ日常コメディ…という感じです。

割とコメディ色が強いのでサラーーっと読めます。

ちょっとファンタジック…というかほんとにギャグ調なので、お前人じゃないよね?みたいな人が普通に出てきたりします。

なので深いことはツッコまず本当にサラーっと読むのがおすすめです。

主要人物が4人いて、主人公の一也、ルームメイトの瞬くん、寮長の光琉、そして光琉のルームメイトで生徒会長の忍、がメインで話が進んでいきます。

以下はネタバレ含みます。

 

で、この寮長の光琉と生徒会長の忍、ふたりは同室!の膨大感情がとんでもねえです。

なんか最初の方からヤバげな香りをかもしているのですが、突然ブチ込まれるふたりの過去編で全員死んだんじゃないですか?

私は死にました。

光琉はタレ目のイケメンで、明るくて自由で、みんなから愛される愛嬌100%の良い男であり、寮長…。

忍はいつも物静かで一見良い先輩なんですけど、裏では頭が良くて計算高くて冷徹で人を人と思ってないようなところがある、生徒会長、なんですけど…。

そんな、正反対な2人が、補い合うように同室なんですけど…。

しかも人に一線を決して超えさせない忍が光琉にだけはそれを許している様子なんですけど。

様子がおかしいんですよね…。

作品のどっかで「1番こわい人と1番強い人は違う」っていう台詞が出てくるんですけど、それを見たときに死にそうになりました。それだ。

これは個人の見解なのですが、光琉からの矢印が大きいように見えて、水面下でもっとデカいのが忍からの矢印なんですよね…狂ってやがる。

しかも生徒会長と寮長という長同士…膨大感情だ~~!!!

そして最終回の最後でオタクはまた全員死んでしまいます。

ふたりの家庭のそれぞれも重くて、そこも併せて膨大感情でしたね…。

この2人の左右はぜったい好みが出るので、世界中の人にどっちが左右か問いただしたい。

いや膨大感情だから左右とかじゃないんですけど…(早口)

 

あと、藤掛くんと渡辺くんという男同士の公式カップルが出てくるのですが、この二人がめっちゃ癒しでした。

一編まるまる2人の短編があるんですけど、もっとくれ…と思わずにいられなかった。

 

全体的にコメディタッチなんですけど、4人それぞれ家庭に色々を抱えていまして…それぞれ乗り越えるところなども描かれていて、割と重いところもあるなあと思います。

長髪男子の瞬くんもめっちゃ好きでした。

いちばん漢らしかったな。

世代ではないので適当な事言ってたら申し訳ないですが、寮モノの走りなのかもしれないですね。

今は寮モノってあんまり見なくなりましたね。

 

 

③「花ざかりの君たちへ

みんな大好き花君だ!

中学生の時に読んでいてそれっきりだったんですけど、これも最近の全巻無料で読み返しました。

というかさっき読み終わりました。

花君も愛蔵版が出ています。

ドラマも(別物として)めちゃくちゃ良かったですよね~。

昔は登場人物の名前が大阪の駅名とか知らずに読んでいたのですが、今読んだらめっちゃ分かって面白かったです。

 

花君も寮モノですね。

アメリカ住まいの主人公・芦屋瑞稀という女の子が同い年の佐野という男子ハイジャンプ選手に憧れます。

その選手を追って海を越え、日本の桜咲学園という学園に転校するんですけどそこは全寮制男子校、そしてその佐野という男子と寮が同室になってしまい…という性別逆転逆ハーレム(?)です。

学園、寮、逆ハー、性別偽り、そして様々な美しい男…THE・白泉社って感じで最高です。

花君はとにかく男の子がたくさん出てきて矢印がいっぱいあるので、1人は性癖ビ~ンゴ!な男子が見つかるんじゃないでしょうか。

カップリングを見つけるのが楽しいというか。

ズルい男もたくさん出てきます…。

以下は結構ネタバレ含みますのでご注意。

 

まず保健医の梅田北斗、彼は公式ゲイなのですが彼の過去短編は相当性癖をこじらせます。

ここをこじらせたひとは退廃耽美に溺れてしまうだろうな…みたいな…。

あと寮長の難波南、彼はこんなニアBL作品でいちばんBLの空気を醸し出しているのに本当に女しか好きじゃないから最高ですね。

難波南の過去話、難波南のオタク全員悪い意味でメッタメタに殺されちゃうんじゃない?大丈夫?と心配になっちゃう。

大丈夫ですか?(安否確認)

難波に恋をする中央くんという(顔は)めちゃくちゃ可愛い(中身は漢の)男の子が居るのですが、彼が届かないとわかっててちゃんと想いを伝えたところがとっても良いです…。

あと中津…中津…おまえは本当にいいやつだよ…。

途中からはもう中津がんばれ…という気持ちにしかならない。

私は萱島が一番好きなのですが、萱島と中津の関係がいちばん好きですね。

決して腐的な意味じゃなく膨大感情、ルームメイトと友情のハイブリット膨大感情です。

あと寮長3人の集まりがすごい好きで…昔からタイプの違う3人の組み合わせがすっごい好きです。

基本的に男と女には興味が無いのですが、天王寺のとこのカップルと姫島とひばり様の利害一致コンビは良いですね。

あと長ランがほんとかっこいい。

九条先輩もいちばんヤバイ奴だと思っているので好きです。

主人公のふたりは終始勝手にやってろって感じなのであえて触れません。

佐野はハイジャンプで壁にぶつかったり、家の問題あったり、理性を試されたり、なかなか試練が多いですが、彼は頭がいいのでそこがまた良い。

この作品は矢印がいっぱいある割に、どうにもならない矢印が多いのも妄想の余地があって好きです。

叶わないデッカイ矢印もいくつかありますが…。

 

花君はラストがファンタジーじゃなくていいですよね。

普通なら卒業までバレずラブラブになって完遂!となりそうですが…1年間の話なのがまたいいなーと思います。

学生の時に読んでおいて良かった~と思える作品です。

学園ものなのにスマホや携帯が出てこないの、時代感じますね…でも私はスマホとか携帯が出てこない作品が好き。

 

 

④ゴールデン・デイズ

ゴールデン・デイズ 1 (白泉社文庫 た 8-10)

ゴールデン・デイズ 1 (白泉社文庫 た 8-10)

  • 作者:高尾滋
  • 発売日: 2013/06/14
  • メディア: 文庫
 

これは割と最近になってから友人に勧められて読んだのですが…。

大人になって一番泣いたんじゃないか?ってくらい泣きました…。

ゴールデンデイズは文庫が出ています。全4巻。

個人的には文庫版をおすすめします。

4巻の最後に書き下ろされている短編漫画が割と本編でこれがまたすんごい泣けるので、4巻だけでも文庫版購入をおすすめします。

おすすめします!(3回言った)

 

これはタイムスリップものなんですけど、大正時代へとタイムスリップします。

主人公・相馬光也という現代の男の子が、祖父の見舞いで訪れた病院で階段で足を滑らせタイムスリップしてしまい、そこで春日仁という男の子に出会い…。

光也はどうしてタイムスリップしてしまったのか?2人の出会いで未来が変わるのか?

という、大まかにいうとそういうあらすじなんですが…。

この光也と仁の膨大感情が、ほんととんでもなくて…。

とんでもないというかじわじわ、じわじわと侵略してきて…最後に爆発します。

話自体は割と淡々とした感じで進んでいくんですが、その分じわじわと…。

読んだ方ならわかると思いますが、最後の追い上げ、ほんとうに死にそうなくらい涙が出ます。

私は読み返すのが怖いです。

ト…・ストー…ー3のラストくらい泣いてしまうもんな。

あと大正モノとか名家とか華族とかお家とか、そういう混沌とした日本モノが好きな方には絶対に刺さると思います。

 

これは本当に、本当に聞いて欲しいお願いなのですが、ゴールデンデイズは絶対にネタバレを踏まないで浴びて欲しい作品です。

その方が最後に受け取れる膨大感情がケタ違いに素晴らしいです。

なのでぜひ…ここでブラウザを閉じて…ネタバレなしで読んでくださいね…。

私は言いましたよ…。

以下は本当にがっつりラストまでネタバレしていますのでご注意ください。

 

 

 

とりあえず、私は「BLのカップリング」としては仁と慶光がめちゃくちゃタイプです。

慶光の「俺はお前と 縁の切れるような そんなものには決して なりたくないんだ」というセリフを見たときウワーーになりました。

この二人の膨大感情は闇深くて根強い…。

でも膨大感情の良さは仁と光也です。

仁がどんどん光也に惹かれていって、どんどん恋みたいなもの…をしていくのが分かって、もう本当にめちゃくちゃになりそうなくらいよかった…。

仁の抱えているものの大きさとか昏いところを、光也は引きとどめてくれていたなあと思います。

ていうか慶光めっちゃズルい男やんけ。

そして、ゴールデンデイズは光也が現代に帰ってきてからが本番ですよね…ここから本当に涙が止まらなかった…。

最後、2人は離れることになるわけですが、仁の人生にはずっと隣に光也がいて、光也のこれからの人生にも隣に仁は居るんですよね…。

二人の距離が遠ざかるほどに、変わりに一緒に居る時間はずっと長くなる……。

仁は戦争に行くことになったわけですが、それは光也が生きる世界を守ったということで。

そして仁が守った世界の下で光也が生きていくことは、仁の幸福は時を超えて光也に還ってきたことになるんだなあと…。

同時に「お前の何になるのかな」と言ってた光也は仁の幸福になったんだなあと思います。

「決して不幸には支配されない」「幸福にも支配されない」仁が、光也の「幸せであれ」という願いに一生を支配されて最後まで身を捧げたの、あまりにも美しすぎて死んじゃう。

 光也、世界は美しい…。

 

 

 

以上、最近読んだ白泉社の少女漫画の膨大感情シリーズでした。

最近はかわい有美子先生の作品を読んでます。

あと白鷺シリーズなんかも読みました。

引きこもりでほんとうにやることが無いのでもはや毎日ブログ書こうかな。

 

「左近の桜シリーズ」

もうすっかり春ですが世の中は大変な事になってますね…。

早く落ち着くことを祈るばかりです。

個人的にはいつも引きこもっているので過ごし方としてはいつも通り何も変わらない、大得意で大歓迎です。

引きこもり最高。

学生や、政治家や、国民全員に十二国記を配るべきだと本当に思うのですが…

「国を治めるとは」を浴びて欲しい…

本当に、王と麒麟が居たらよかったのになあ。驍宗さま~!

 

 

春なので、桜にちなんだ大好きなシリーズのことを書きたいと思います。

左近の桜 (角川文庫)

左近の桜 (角川文庫)

 

 左近の桜シリーズは、言わずと知れた長野まゆみ大先生のシリーズです。

現在3冊刊行されていて、ハードカバーで出版されていますが1と2は文庫化しています。

3も早く文庫化されて欲しいとずっと待ち望んでいる…。

1「左近の桜 (角川文庫)

2「咲くや、この花 左近の桜 (角川文庫)

3「さくら、うるわし 左近の桜

ちなみにシリーズは現在も続いています。

 

長野まゆみ先生、本当に大好きで学生の頃に文字通り読み漁りました。

日本語が本当に美しくて、綺麗なのにどこかクールというか冷たくて、たまらないですよね。

このシリーズは初期のあの少年が出てくる絵本みたいな感じではなく、凛一シリーズのような高校生の男の子が主人公のシリーズです。

先生の作品なのでそこはもちろんニアBLというか、男と男の耽美小説です。

 

 

以下は若干ネタバレ含みます。

 

 

主人公は高校生の桜蔵くんです。

長野先生の青年だ~!って感じの儚い男子です。

この桜蔵くんは、いわゆるあの世のニンゲンを惹きつけやすい体質で、いつも気付いたらあちらの様々なオトコに絡まれまくっている…

のを、まあ、結果成仏させている…話です。

この成仏のさせ方が、直接は全く書かれていないのですが、まあ…交わって欲望を満たしてあげている…という形になるのですが…

そう、桜蔵くんはあちらの人とそういう事ができる特殊体質なのです(語弊)

と、私が文字で書くととっても下品なのですが、長野先生の日本語で物語が紡がれるととても美しくて、本当に夢十夜を読んでいるみたいです。

まあ、ビッ…と書かれているのもたまに見るのですが、私は一編一編がほんとうに美しいのであんまりそこのところは頭に入ってきません。

そう、生と死が交わるんですよね。

桜の下には死人が…という言い伝えも昔からありますが、桜蔵を中心に生と死と夢と現実と全部が曖昧になって、春の午後の微睡みのような、そんな不思議で妖しい雰囲気の物語です。

 

 

中身は短編集なので、とても読みやすいです。

耽美な現代夢十夜、バージョン男と男、みたいなイメージです。

でも一編一編が、さすが長野先生で、不思議で不気味で綺麗で耽美で、本当にとっても素晴らしいんですよ…。

すっごい綺麗だけど悪い夢みたいというか…。

苦手な方はたぶんダメだけど、好きな方は本当に好きだと思います。

もちろん、長野作品に高確率で出現するズルカッコいい大人とか、主人公に絡んでくる少し気の強いような感じの高校生くらいの男の子とかも出てきます。やったー

柾はほんとうにズルい大人ですよ…

桜蔵の家の事とか、家族の関係とかも長野節が効いててやってんな!の顔になります。

読者の方ならきっとなったはず。

 

 

シリーズ後半になるにつれ、一編一編がだんだん重くなっていく気がして、3(さくら、うるわし)は結構暗いなあと思います。

若干ホラーと言われても否定は出来ないような…。

でもそこも好きなんですけどね。ホラーではないので安心してください。

不気味が強くなるというか。

あと、3(さくら、うるわし)のハードカバーは装丁がとっても素敵なので、文庫化されても余裕がある方は3はハードカバー購入をおすすめします。

装丁本として普通に美しいです。(装丁オタク)

黒のつや消しっぽい紙に、日本画のような美しいイラスト、タイトルはくすんだ桜色の箔でスピンもピンクです。

センスの塊か?

 

 

基本的にどの話も本当に好きなのですが、私が一番好きな話は、2(咲くや、この花)に入っている「ヒマワリ」です。

なんでかわからないけど何度も読みたくなって相当読んでます。

最後の「草生す屍を追いやった」って一文がとても好きなんですよね…。

割と2巻目が好き。

「千紫」も好き…紫の見本帳ってところが美しすぎるし、この話は柾がズル。

あと桜蔵くんが追いつめられるのがイイです。

「灰かぶり」も好きです。タイトル通り、ファンタジックで。

1だと「骨箱」が好きです…蝶が…エッチで…「泣かすぞ」が…最高。

「六月一日晴」と繋がっているのですが、これも良いですよね…

「海市」も好きです。古い民家、花嫁、蛤、いやこれは一周回って年齢制限が必要では?

 

 

好みは分かれる作風ですが、そこらへんのBL小説を読むよりよっぽどやらしいと思うので、おうちに居てやることが無い方は是非読んでみては如何でしょうか。

私は春になると必ず読みたくなります。

 

 

咲くや、この花 左近の桜 (角川文庫)

咲くや、この花 左近の桜 (角川文庫)

 
さくら、うるわし 左近の桜

さくら、うるわし 左近の桜

 

 

 

 

こういう一般小説のBLじゃない男と男の膨大感情小説が好きで、さんざんいろいろ読み漁ったあげく、最近は「CIPHER」にたどり着きました。(古い少女漫画)

膨大感情小説も、BL小説も、好きなシリーズたっくさんあるのでちょっとずつ書きたいな!